30点にも、120点にも。

30点にも、120点にも。


こんにちは。

当店のスタイル、自分のスタイルに欠かすことの出来ないclass。

日々バイイングをしていて常々感じるのですが、世の中には本当に素晴らしいブランドが溢れています。

素材や生地の開発、シルエットの追求、そしてそれらを日常に寄り添うデザインへと落とし込む。それぞれのブランドが独自の美学を持ち、並々ならぬ努力を重ねていることが伝わってきます。

SNSの普及によって、そうしたブランドのものづくりや情報に触れる機会も増え、作り手同士が互いに刺激を受けることも多くなったのでしょう。結果として、アパレル全体のクオリティーは間違いなく底上げされているように感じます。

ただ裏を返すとクオリティーが高い故に、誰が着ても、何も考えず着て、ある程度似合ってしまう。

洋服の完成度が高くなればなるほど、着る側に求められるものは少なくなっていく。

ここ数年そんなブランド、洋服が増えたのは確か。もちろん、それが悪い訳ではなく、むしろ誰でも似合う服や、とりあえず着ておけば間違いない洋服がクローゼットにあるのは本当に安心できるし心強いものです。

当店のブランドラインナップもそんなブランド様が多数を占めていますが、それだけだとどうしても飽きてしまうし面白みに欠ける。コーデを組むにしても、そのような洋服で揃えれば70点〜80点は保証される。

そんな少し退屈な予定調和を壊してくれるのは、やはりclass。

このブランドのアイテムをコーデに組み込むだけで、コーデには面白みが出て30点にも120点にもなりうる。

ダサくもなるし、最高に洒落たスタイルにもなる振り幅が広いブランド。

そんなclassの中でも、前職時代から毎シーズン買い付けているジャンルが、昨日入荷したウルトラスエードを使用したアイテム。自分も数本所有しており、自分のスタイルには欠かせないアイテムとなってきました。

 

class

CCGA12UNI

Col: GREY / BROWN

Size: 2

¥108,900 in tax

 

今回のウルトラスエードは、生地に型押しで凹凸感を作るエンボス加工を施して、さらにピグメントダイを施した生地。

いつものウルトラスエードとは違い、エンボス加工による独特の奥行きと質感のコントラストがあり、ピグメントダイの色むらとフェード感のある表情になっています。

Col: grey

Col: Brown

ライトグレーはソリッドで均一な見た目ながら、型押しのツブツブ感と起毛感が独特の表情を見せる生地。

グレイスラックスのテンションで穿きたいアイテムです。

もう一方のブラウンはピグメントダイによる色むらが強く出ており、ブラックがランダムに覗くやや強めの表情。

かなり控えめなレオパード柄ともとれるカラー。

今回は生地に二段階の加工を施している為か、パンツ自体のデザインはシンプルめ。

左右のスラッシュポケットがあるのみで、前空き部分はフェイクでバックポケットはなし。

裾部分も通常のたたき仕上げとclassでは珍しい?くらいの潔さ。

と思っていたらパンツの脇に縫い目がないシームレス仕様でした。この技法を採用する事で腰から裾まで途切れることなく流れる立体的で美しいシルエットが実現します。

この技法は内側からぐるっと一周分のレザーを贅沢に使用するのでリアルレザーでやると値段が跳ね上がる為、ウルトラスエードだからこそ出来る仕様でしょう。

シルエットはほんのりテーパードの効いたストレートシルエット。ここ最近リリースされていたウルトラスエードのパンツよりも、ややスッキリめかなと言う印象です。

丈は気持ち長めで、裾部分でくしゃっとなる感じ。穿く人の体型によっては裾直しも考える丈ですが、177cmの自分くらいの体型だと、このくしゃ感が抜けとラフさを作ってくれるので一旦そのまま穿きたいなと。

グレーはやはりモノトーンで合わせるか、トップスをネイビー系で落ち着いた色合いでまとめるかのどちらかでしょう。

カラーパレット自体は割と定番の合わせですが、デニムでもなく、トラウザーでもないウルトラスエードというある種特異な素材が入るだけで、コーデにいつもと違う奥行きが生まれ、新鮮に映ります。

ブラウンは、暖色系でまとめるのが良さそうですが、ワーク、ミリタリー系のアイテムを合わせると野暮ったくなる場合もあるので、インナーにレッド、オレンジ、ワイン系の差し色を入れてあげると品と色気が出ます。

正直万人に似合う洋服ではないし、誰にでもおすすめしたいパンツでもないかもしれない。ただ、穿く人の感性や合わせ方次第で、想像以上に格好良く化ける可能性を秘めている。

そんな少し不親切で、でも最高に面白い洋服が、今の時代にはもっとあってもいいと思うのです。

当店ではそんな洋服をこれからも大切にしていきたいし、このブログを読んでいる皆様にも楽しんでいただけたら嬉しいです。

是非店頭でお試しください。

LAURENCE JOURNAL 小林